美和子の外来にはまだ以前の患者様が来てくださっています。その中でもう一人、家族中司法家の方の奥様がいらっしゃいました。家族で弁護士事務所をやっていると。息子さん二人も特捜地検にお勤めだと。旦那様は弁護士のベテランの方で、美和子の相談を聞いてくださると言ってくださいました。こうやって美和子は患者様にたくさん助けてもらっています。もう、この頃は今のウイルスが蔓延している時で、電話で旦那様、息子さん、美和子とお話をしました。それも無料です。どちらにお願いするか？とも思ったのですが、どちらの方もベテランさんでしたが、判事さんにお願いしました。判事さんを辞めて弁護士になりたてだったので、女性の弁護士さんと共にいろいろやっていただきました。今まで雇っていた弁護士とは全然ちがいます。弁護士さんでこんなに変わるのか？と思いました。医者もそうだけど、良い医者を探すのは一苦労です。弁護士もそうです。力のある人、無い人で結果がかなり変わります。
当時の交通事故の件もベテランの人であったらこんな事になってなかったのでは？と残念でなりません。美和子はそういう運命だったのか？そうなのかもしれないです。
もう、すでに2回も裁判をしているのですが、まだ郵便局からの書留が怖かったです。
そして不動産屋の件をお願いしたのでした。
こんなことばかりで美和子は書留恐怖症です。休んでいた一年もこんなことと実習で終わってしまい、全然自由な時間は取れませんでした。本来ならば旅とかしたかったのに。美和子は結局ストレスフルな一年を過ごしてしまいました。一体、何をしていた一年なのか？せっかくの人生のお休みなのに。人は弱っている時こそ、そこに漬け込む詐欺師がいるのです。気をつけようも無いですよね。弱っているから。騙されて初めて気づくというか。
