そして警察の取り調べが続く中、被害者との示談交渉に行きました。相手はスペイン人の弁護士と建設関係の若い男性でした。私の高校の同級生に弁護士がいたので、頼みました。そのスペイン人の弁護士の法律事務所で行われました。被害がどんな状況か警察は全く教えてくれませんでした。だからどれくらい怪我したのかとか、車がどうだったのかなど、全く話してもらえませんでした。その弁護士事務所に行くと、大きなスペイン人の弁護士と横に若いお兄さんがいました。事故から１ヶ月経ったくらいです。二人は元気でした。被害者ともわかりませんでした。そのスペイン人にあの車は子供の様なものだった。子供を殺されたのと同じ。どうしてくれるんだと。そして3日以内に700万払え。さもなければ刑事告訴してやると言われました。そして今すぐにここで払うか払わないか決めろと。示談するしかないので親に電話をかけました。美和子の弁護士は払うしかないよ。というので、親に電話をかけました。自分がそんな大金持っているはずがありません。そして横の若いお兄さんはびっくりしてました。えっ？って感じで。しかしその若いお兄さんは途中でスペイン人に帰らされました。それからは美和子とスペイン人との間でやりとりが続き、保険分と合わせて1000万で許してやる。と言うので、1000万払うしかなかったのです。本当に親に申し訳ないと思いました。そして帰り際、そのスペイン人にThank youと握手をされました。そのスペイン人は指が無かったです。お金を支払うとすぐに示談してもらえました。しかし、車の傷は大した事がなく、車に乗って帰れていました。そのスペイン人の名前は天使の名前と似ていました。堕天使でしょうか？
